2010年6月9日

「島唄」の歌詞の意味

あの有名なTHE BOOMの「島唄」は、ボーカルの宮沢和史さんが作詞と作曲をした。
この曲は、THE BOOMはもちろん、90年代前半の日本音楽シーンを代表するものとなった。

この「島唄」の歌詞の意味を知っていますか?
単なる失恋ソングかと思っていました。。。

とあることから、歌詞の意味を知って、とにかく深い曲なんだと再評価しました。
このバンドがいまだにカリスマ的な人気を誇る意味がわかります。
とにかく深いです。

私は、あの戦争を美化するつもりはありませんが、忘れてはいけないこともたくさんあると思います。
歌の力がとても深く響きました。

『島唄』

でいごの花が咲き
風を呼び 嵐が来た
災厄を告げるという でいごの花が咲き、
(1945.4.1)沖縄本島に米軍が上陸した

でいごが咲き乱れ
風を呼び 嵐が来た
繰りかへす哀しみは 島わたる 波のよう
でいごが咲き乱れる1945.4-6月に、
寄せ引く波の様に、殺戮は繰り返された

ウージぬ森で あなたと出会い
ウージぬ下で 千代にさよなら
サトウキビ畑であなたと出会い
(ガマ)鍾乳穴の防空壕で
君が代にいう永久の御代との別れ

島唄よ 風にのり
鳥と共に 海を渡れ
島唄よ 風にのり 
届けておくれ わたしぬ涙
島唄よ 風にのり
死びとの魂(鳥)と共に 海を渡れ
島唄よ 風にのり 
本土に伝えておくれ、沖縄の悲哀を

でいごの花も散り
さざ波がゆれるだけ
ささやかな幸せは うたかたぬ波の花
でいごの花も散る1945.6.23に
戦闘も終わり、宝より大切な命が散り、
生き残っている者もあまりいない
日々の生活(ささやかな幸せ)は、簡単に消え去った

ウージぬ森で うたった友よ
ウージぬ下で 八千代ぬ別れ
サトウキビ畑で謡いあったあの人は
防空壕の中で、戦闘によって死んだ

島唄よ 風に乗り
鳥とともに 海を渡れ
島唄よ 風に乗り
届けておくれ 私の愛を
沖縄の思いよ、風に乗って
魂と共に、海を越えて
(あの人の居るニライ・カナイ=天国へ)
島唄よ 風に乗り
(ニライカナイへ)届けておくれ 私の愛を

海よ
宇宙よ
神よ
いのちよ
このまま永遠に夕凪を
海よ
宇宙よ
神よ(豊穣をもたらす)
いのちよ(何物にも代え難い命という宝よ)
このまま永遠に夕凪(平和)を(祈る)

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朝日新聞に宮沢和史さんのコラムが掲載されていたようです。
引用させていただきます。

『島唄』は、本当はたった一人のおばあさんに聴いてもらいたくて作った歌だ。
91年冬、沖縄音楽にのめりこんでいたぼくは、沖縄の『ひめゆり平和記念資料館』を初めて訪れた。
そこで『ひめゆり学徒隊』の生き残りのおばあさんに出会い、本土決戦を引き延ばすための『捨て石』とされた激しい沖縄地上戦で大勢の住民が犠牲になった事を知った。
捕虜になる事を恐れた肉親同士が互いに殺し合う。
極限状況の話を聞くうちにぼくは、そんな事実も知らずに生きてきた無知な自分に怒りさえ覚えた。
資料館は自分があたかもガマ(自然洞窟)の中にいるような造りになっている。
このような場所で集団自決した人々のことを思うと涙が止まらなかった。
だが、その資料館から一歩外に出ると、ウージ(さとうきび)が静かに風に揺れている。
この対比を曲にしておばあさんに聴いてもらいたいと思った。
歌詞の中に、ガマの中で自決した2人を歌った部分がある。
『ウージの森で あなたと出会い ウージの下で 千代にさよなら』という下りだ。
『島唄』はレとラがない沖縄音階で作ったが、この部分は本土で使われている音階に戻した。
2人は本土の犠牲になったのだから。
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34 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

本土の人間も、深く胸に刻まなくてはいけない事実、歌だと思いました。

匿名 さんのコメント...

沖縄の陸上戦争でおこった悲惨な出来事は
この歌とともに私たちの子孫に
永遠に伝えなければならないと考えさせられました。

匿名 さんのコメント...

何気にいい歌だと思い、歌い聞いていましたが、深い意味を知り涙がつい流れてしまいます。
映画パシフィックの一場面が歌詞に合わせるように頭に浮かんできてしまう。

kosugi さんのコメント...

読んでいたら涙がでそうになってきた。
この事は決して忘れてはならないと思った。
受け継いでいきたい。

匿名 さんのコメント...

学校の授業で島唄を取り扱っています。意味を是非使わせてください。

kerokero さんのコメント...

意味知ったらなんだか泣けてきた・・・
いい歌には、びっくりするような意味があるんですね。

匿名 さんのコメント...

海外の反応系まとめサイトで今日初めて歌の意味を知ってここに辿り着きました。
中学生だった当時からずっと知らずに歌ってきました。
今更過ぎますが少しずつ周りに広めて行こうと思います。

仙台市青葉区 日下 さんのコメント...

悲しみ深い自決と悲哀の涙…
この記憶は忘れてはならない。
罪なき人の苦しみと涙が込み入った悲しきものだから・・

八重山海斗 さんのコメント...

現在、沖縄の離島に住んでおりますが、
島唄の歌詞に関して深く考えたことは
有りませんでした、こちらのブログで
はじめて、深い意味を知りました
ありがとうございます。

syrup さんのコメント...

解釈のうち、「でいごの花が災厄を告げる」というのは、異議があります。というのは、デイゴは沖縄の県花でもあり、沖縄のひとが大切に想う花です。災厄を告げるというのは、解釈として正確ではないのでは・・・。デイゴの花は沖縄ではうりずん(若々しい初夏)を告げる花です。ただ、デイゴの花がたくさん咲く年は台風の当たり年といわれます。そういう意味においては、災難の多い年であるといわれています。そして、デイゴの花が咲き乱れたその年、鉄の暴風雨が降ったという意味を込めて島唄は書かれたのだということです。デイゴの花を見て災厄を連想するのは、沖縄県民にとっては哀しいことなので、少々反論(?)させてもらいました。

匿名 さんのコメント...

私は先日学校の行事で、沖縄へ行きました。
平和について学ぶためにです。

匿名 さんのコメント...

何気なく歌っていたこの歌に、こんなに深い意味があるとは思いもしませんでした。僕たち次世代を担う子供はこの悲惨な過去を受けとめ、そして、未來に残していかなければならないと思いました。

匿名 さんのコメント...

Wha'ts Reality?

匿名 さんのコメント...

こんなに深い意味があるとは知りませんでした。歌詞の意味を知ることができて本当に良かったです。ありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

母が沖縄出身でこの歌が好きだったので
歌詞を調べていてこのサイトにたどり着きました。

ありがとうございました。意味をしれて本当によかったです。

涙が止まりません。この島歌が海を渡って
広く、広く広がり、悲惨な戦争がなくなることを祈ります。

このブログを書いてくださり
本当にありがとうございました。

このサイトに出会えてよかったです。

匿名 さんのコメント...

水曜日から昨日まで修学旅行で沖縄に行ってきました。バスガイドさんが島唄を歌ってくださり、「帰ってインターネットで島唄の本当の意味を調べてください」って言われたので調べました。沖縄戦を歌ったということは知っていましたがここまで深い意味があるとはしりませんでした。
二度と戦争はやるべきではないと思いました。なくなった人の分も精一杯生きて行きます。ありがとうございました。

匿名 さんのコメント...

千代、八千代という言葉を使ったのは、戦争を起こした日本政府とその象徴であった君が代への逆説的批判、あなたとの永遠の別れと共に、日本による支配から解き放たれるという皮肉が込められているのですよ。

匿名 さんのコメント...

この歌詞の意味は知らなかったけど、歌詞の意味を知れば知るほど、戦争反対の思いとともに現在も世界で起こっている戦争への怒りが込み上げてきます。

このまま永遠に夕凪を さんのコメント...

沖縄本島への米軍上陸
民間人を巻き込んだ激しい地上戦
最南端まで追いつめられた末の集団自決
沖縄戦集結

68年前に沖縄で起きた悲しい歴史

全ての犠牲者への追悼と鎮魂
そして平和への願いを込め

かつてひめゆり学徒隊だった
1人のおばあさんのために
作った曲が『島唄』だった

匿名 さんのコメント...

沖縄では昔から、デイゴの花が満開になると、その年大きな台風が来る と言い伝えがあります。
この唄は、戦争を嵐(台風)と例えています。
沖縄の人は、デイゴの花の咲く頃と言えば、大体6月頃だなとわかるわけです。
沖縄の人よりも、沖縄をわかってくれて県民として嬉しく思います。

keiko さんのコメント...

最近三味線を始めようと、
大好きな島唄を歌っていたらたどり着きました。

何気なく歌っていました…

歌詞を見ていて涙が出ました。

意味を教えてくださり、ありがとう御座います。

是非、FBでシェアさせてください。

匿名 さんのコメント...

この歌の解釈はいろいろ見ましたが反戦の歌という解釈が多かったです。でも、上のコラムを見る限り皮肉も何もない事実しかない歌詞だと思いました。「千代に別れ」はただ単に永遠の別れを表現したかったのだと思います。

匿名 さんのコメント...

しまうたが
戦争の悲しみを歌ったら歌だということは
知っていましたが
より良く分かりました
私も 平和学習で 行きました
沖縄にいる間
ずっと涙が止まりませんでした
広島 長崎 空襲にあった町
いまも地球のいたるところで
悲しみが渦巻いています

匿名 さんのコメント...

最近、ある祭りのコンサートでこの曲を吹くことになり島唄の本当の意味を知り、ずっと涙がとまりませんでした
そのコンサートをきっかけに島唄がだいすきになりました

匿名 さんのコメント...

つい先日、沖縄に行き初めて島唄の意味を知りました。
沖縄にきて普通に口ずさんでいた歌がまさかこんな意味かあるなんて(簡単な言葉では表現出来ない)
ひめゆりの塔に行き見学している内にこみ上げてくるものがありました。絶対に忘れてはいけない、いや受け継がなければいけないものだと

つむぎ さんのコメント...

私はこの歌を学校でうたい全校のみんなに
知ってもらいたいです。!

匿名 さんのコメント...

私は中学校の教員。4月に沖縄研修旅行に行く彼らとともに、平和学習を始めたところです。きのうは、沖縄戦の様子のDVDを見せましたが、なんとも心ない奴らで、アハハオホホと笑いながら、全く内容を理解できていないようで、腹が立って仕方ありませんでした。たぶん、彼らの理解力では理解しきれない難しいことだったのでしょう。ですから、今日はアプローチを変えて、島唄から平和学習に入っていきたいと思います。たいへん参考になりました。

匿名 さんのコメント...

私はTHE BOOMが大好きです(BOOMER…懐かしいですね)。感受性の強い年頃に宮沢さんの音楽に出会い、今の私があると言っても過言ではないと思っています。
初めてひめゆりの資料館に行った時は、ただただ恐怖しかありませんでした。(絶句)
2度3度と足を運ぶうちに、しっかりと現実を捉えることができました。
沖縄に初めて行く方やご家族で旅行に行かれる方には、強くは勧めませんが…何度も行っている方、沖縄が好き!と言っている方には、是非行って頂きたい場所です。
沖縄だけでなく、戦争の恐ろしさを知ることは大切なことだと思います。

詳しく意味を載せて頂きたいありがとうございます。

このまま永久に夕凪を……。

匿名 さんのコメント...

島唄の意味を聞いてとても意味の込められた
素敵な歌だと再度感じました
これから戦争はどんどん過去の出来事に
なってしまいます。
だからこそこのような歌で次の世代に受け継がれるべきなのです

匿名 さんのコメント...

島唄の意味が良く分からなかった。
でも、本当の意味が分かったから…。
良かった。ありがとうございます…。

匿名 さんのコメント...

東京空襲で亡くなったのが10万人以上、広島と長崎の原爆投下で亡くなったのが概ね30万人。沖縄の人が日本人なら等価だよね。

匿名 さんのコメント...

日本が戦争になったら逃げるという若者が多いらしいが、当時も今も実際戦争状態になったら飛行機も船も民間のものは出せなくなるだろうし、たぶん、日本は”逃げる”という選択肢は建国以来選ぶ事が出来ない国なんじゃないのかな?立地的に。その上、当時のパラオの例を見るに安易に降伏しても凌辱され虐殺されるだけ。そんな時自分だったらどうするか?・・・だからこの歌はただただ悲しいんだな。

匿名 さんのコメント...

この歌を聞くとなぜか落ち着く。
それはきっと戦没者の魂は沖縄本土を過ぎて日本全土に届いたのだと思う。
だからこの悲しみは繰り返してはいけない。
これ以上戦争と言う悲しい出来事で命が無くなるのはあってはいけないこと。
戦争で死んで行った命がそう教えてくれている気がする。

ちゃんと他の国にも知ってもらいたい
戦争があって悲しむのはこの地球上で誰もいないのだから。

匿名 さんのコメント...

命の大切さを改めて感じました。
音楽のレポートに使わせてもらってもよろしいでしょうか。